おもしろ科学まつり和歌山大会






青少年のための科学の祭典 -2012おもしろ科学まつり- 和歌山大会 【開催趣旨】


 私たちは東日本大震災や福島の原発事故を経験して,科学・技術に限界を感じるようになっていました.そんな中,今年7月,長年科学者がその存在を探し求めてきたヒッグス粒子が発見されたというニュースが世界中を駆け巡りました.科学者の探究心は今も少しも衰えておらず,日々,努力が行われています.このような世紀の大発見は目先の経済活動にまったくと言って良いほどなんの影響も与えませんが,過去の大発見がそうであったように,新たに生まれた理論から考えだされた新しい技術や,その研究を支えた高い技術は,数十年の時間を経て,私たちの生活に便利や安心を与えてくれることでしょう.
 このように,科学・技術が私たちに役に立つようになるまでには長い時間と,そこでチャレンジするたくさんの人が必要になっているのです.ところが,学校教育の現場では,「理科離れ」,「科学技術離れ」など,めんどうなことは避けて通ろうとする傾向があると言われています.この傾向が続くと,新しい発見が生まれないだけでなく,今後益々深刻になるであろう環境問題などの様々な社会問題を解く力も低下することになり,将来に不安を覚えずにはいられません.さらに,科学・技術の分野で活躍しない一般市民にとっても,例えば自然災害や原発事故のように科学的判断力が必要とされる事態に直面したときに,正しい行動ができなくなってしまいます.
 従って,今日の理科離れ,科学・技術離れを克服するためには,小学生の時から継続的に,科学の「おもしろさ」,「楽しさ」を伝えていく必要があります.私達は2000年以来和歌山市で「おもしろ科学まつり・和歌山大会」を開催し,毎年大変多数の方々に来場いただき科学を楽しんでいただきました.今年も,全国各地で開催されている「青少年のための科学の祭典」の一環として「おもしろ科学まつり・和歌山大会」を開きます.
 今回も,小学校,中学校,高等学校,大学の先生方および大学生,大学院生や,その他科学に関心のある方々の協力を得て,科学の実験,観察,工作などを準備し,子どもたちにそれらを見学,体験してもらって,科学のおもしろさ,楽しさを感じてもらおうと計画しました.特に今年は街の中心地に会場を移し,より多くの人たちが参加しやすいように工夫してみました.この大会が,科学の真のおもしろさ,楽しさを理解し,探求心を持ち,創造力にあふれた若者を育てることの一助になることを期待しています.

実行委員長 尾久土正己


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